家族療法、ブリーフ・セラピー
(短期療法)
家族療法、ブリーフ・セラピー(短期療法)
すべての人間はコミュニケーションから成るシステム
(家族・組織・コミュニティー)の一員である
繰り返されるコミュニケーションの
相互作用を知り
解決への扉が開かれる
すべての人間はコミュニケーションから成るシステム
(家族・組織・コミュニティー)の一員である
繰り返されるコミュニケーションの相互作用を知り
解決への扉が開かれる
家族療法では、問題を特定の個人のなかにあるのものとして見るのではなく、その個人と周囲との関係のありかたの問題として見直します。家族・組織・コミュニティー(それらをシステムと言います)のなかでの関係を変化させ、症状や問題行動などの消去や軽減を目指します。
アプローチにあたっては、個人と家族、家族とコミュニティーの関係などを視野に入れた「システム」およびその中で起きている「相互作用」に焦点をあてながら、問題が維持されているメカニズムを探りだします。そして、そのメカニズムの中から効果が期待でき、かつ現実的であるポイントを特定し、そこから介入していくことで最初の変化のきっかけを与えます。その後は、そうして生じた変化を手掛かりに、アプローチを柔軟に変化させながら、より望ましい状態へと導いていきます。
ブリーフ・セラピー(短期療法)は、コミュニケーション派と呼ばれる家族療法の一部から発展した心理療法です。家族療法と同じく、問題の原因を特定の個人に求めるのではなく、コミュニケーションという相互作用の変化を促すことで、問題を解決していこうとする心理療法です。
それぞれ、「(過去にある)原因は何か?」よりも、むしろ「今、ここで何が起きているのか(相互作用)?」を重視し、解決への糸口を探ります。
『問題焦点型』と呼ばれているアプローチでは、現在すでに行われている家族などの関わり(=解決行動)自体が問題を維持させていないか? 問題を問題として見なすコミュニケーションの在り方に問題はないか?などといった視点を軸として、関係性(相互作用)の変化を促していきます。
『解決焦点型』と呼ばれているアプローチ(ソリューション・フォーカスド・アプローチ)では、これまでの人生で用いてきたものも含め、効果があると思われる解決行動をクライエント自身が具体的にイメージすることを促し、自発的にその行動を導き出すことで問題の解決を図ります。